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テレビには出なくても何一つ困ってない

――今のアレン様の主戦場はYouTubeですか?

アレン いや、YouTubeではない。主戦場をどっかに置かなくとも、特に困ってないから。YouTubeもやってますけど、全然、頑張ってない。言いたいことがあったらトークするってだけで、YouTuberみたいに頑張って企画も立てないし、YouTubeを労働と捉えてないんで、自分がやりたいことをやって言いたいことを言ってるだけですね。

――テレビに出たい、みたいな欲ももうないですか。

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アレン うーん、オファーがあって自分とハマれば出るけど、出なくても何一つ困ってないので。やっぱりSNSのいいところは100%自分の言葉で、表現で伝えられることよね。うまくいけばみんな喜んでくれるし、失敗すれば自分のせいだし。

 うちの親は、「何でも好きなようにやっていいけど、その結果も全部自分で引き受けなさい」っていう親だったのね。そういう親から教わった「自己責任」みたいなものが、SNSで活きてるなって思うわ。

©細田忠/文藝春秋

――ご自身のやりたいことを突き詰める一方で、アレン様はクリマンとの交流を大事にされていますよね。

アレン あたし、エゴサチェリアンヒ(=エゴサーチ)が日課なのね。それっていうのは、クリマンたちに感謝を伝えるために全部の投稿を見て、「いいね」するためなの。たとえば3日SNSを見られなかったら、3日前の分も全部遡って見てるから。「いいね」とかリポストしてもらえたら嬉しいじゃない。

 ファンがいなかった時代を経験してるから、クリマンのありがたさもよく分かってるつもり。だから日々、感謝を伝えてるの。

「生きる道しるべ」って思ってくださるファンのために

――今回、「全ア」本の半分をファンからの質問コーナーにあてていました。

アレン なんの企画かも明かしていないのに、Googleフォームに1300件ぐらい、みなさんがお悩みを寄せてくれたのよ。それぐらいみんなもどかしい気持ちを抱えて生きてるんだなって思ったし、みんなと一緒に作る本にしたいと思ったんで、できる限り質問は多く答えました。

 それにやっぱりアレン様って、「生きる道しるべ」ってファンの方は思ってくださってるんでね。

©細田忠/文藝春秋

――お悩みに答えるのも大変だったのでは。

アレン あたし、即答でガンガン答えられる人だから。でも、これ書いてほしいんだけど、質問に答えるのに夜中までかかったのよ。意味のわからない市ヶ谷の会議室に2日間くらいカンヅメになって。

――それこそ今日もびっしり取材が詰まっていて、最近は本当に「労働人生」されているんですね。

アレン 本当はイヤよ! あたし今、普通にパチンコ行きたいですもん。あ、ここの近くの飯田橋のパチンコ屋はボロ負けしてるから、行くなら別のところね。

――そうですよね。