東野圭吾さんの大人気「ガリレオ」シリーズの10作目『透明な螺旋』文庫発売を記念して開催されたキャンペーン「東野圭吾を爆流(バズ)らせろ!」。読者から寄せられた新作タイトル案は、なんと2万9000個超!

 多数の応募作の中から、惜しくも選外だったものの、編集部員たちが「実に面白い」と忘れられない秀逸なタイトル案を、選考理由とともにご紹介いたします。独創的な発想と日本語の奥深さを堪能できるタイトル7選をご覧ください。

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①笑いの奥に潜む人間心理――心洗う(わらう)/心隠う(わらう)

笑いにもいろいろなニュアンスが…(イメージ)

 最初にご紹介するのは、「KY」さんからの「心洗う(わらう)」と、「たこの寝返り」さんからの「心隠う(わらう)」という、対照的な2つのタイトルです。

 誰もが笑顔で過ごせる日々を願う一方で、この2つのタイトルは私たちに深い問いを投げかけます。笑うことで心が浄化される「心洗う(わらう)」と、本心からの笑顔ではない「心隠う(わらう)」。どちらも人間の複雑な感情を表現しており、2つを並べてみると、笑いの奥に潜む人間心理を深く突いたタイトルだと感じました。