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 しかし、折原さんは「決断した当時、収入は気にしなかった」と回想。当初は関心のなかったアイドルの世界へ飛び込み、プロとしての覚悟を決めた。

「人間関係の変化もあって、正直、遠のいてしまった友だちもいたんです。アイドルになったからには、ファンのみなさんをガッカリさせてはいけないので、男女で集まるご飯に誘われても『ゴメン。仕事が変わったので行けないや……』と勘違いが起きないように断ったり。でも、銀行員時代の同僚とか、応援してくれる友だちもいます」

 

「その見た目でアイドル?」アイドルデビュー後に受けた“洗礼”

 アイドルデビュー後には、世間から厳しい“洗礼”を受けたこともある。

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 長身で赤髪の折原さんは、「童顔・小柄・黒髪」が人気のアイドル界では異色。過去には、彼女に対して「え、その見た目でアイドル?」と心ない言葉を浴びせる人もいたという。SNSに黒髪のウィッグを付けた写真を投稿すると「こっちの方がいい」と言われたこともある。

 しかし、彼女はそういった言葉に「動じなくなった」と話す。それはなぜか?

「昔は周りの目を気にしていたけど、今は何を言われてもヘッチャラになりました。誰かの理想を叶えるために生きているわけじゃないので。アイドルになってからは『自分のために何を選択すればよいか』と常に考え続けています」

 

「誰もがNightOwlを知っている」ほど大きな存在を目指して

 2019年8月にNightOwlのメンバーとしてステージデビューしてから、今年で6年目。自分のためにと突き進んできた世界で、折原さんは強くなった。

 現在の目標は、Zepp Namba(大阪)でのワンマンライブ。憧れだったOLDCODEX(2022年5月に解散)のライブで「そこの赤い髪の子!」と指名されてステージに上がり、人生で初めて大勢の観客へと歌声を届けた場所だ。

 いつか、「誰もがNightOwlを知っている」ほど大きな存在となってメンバーと目標のステージに立てる日を願い、グループの活動に情熱をそそぐ。