Q
姉と私は三つ違いです。
姉は夫と娘に先立たれて現在、一人暮らし。私は、息子も娘も独立し、更年期が終わった頃にハラスメントだらけだった夫に別れを告げられ、やはり一人暮らしをしています。
子供時代からほとんどケンカもせず、常に優しく見守ってくれた姉ですが、ひとつだけ承服し難いことがあります。それは、私の恋愛事情に口を出してくることです。
夫と別れた後、私は何人かの人とお付き合いし、半同棲していたこともあります。そのたびに姉は「騙されている」「いいように利用されている」と糾弾してくるのです。
けれど私は、恋愛は“人生に必要なスパイス”と信じており、こうした経験も生きるエネルギーになったと思っています。古希を迎えてなお“恋愛ご法度”なんて……この先、姉とどのように接していけばいいのか。私と同じく“妹歴”の長い恵美子さま、どう思われますか。
(70歳・女性 東京都)
〈恋愛は人生に必要なスパイス〉。
なんて素敵な言葉でしょう。力をいただきました。私なんて、どう逆立ちしたって、〈七味はきつねうどんになくてはならないスパイス〉ぐらいしか出てきません。
あなたの仰るとおり、私には姉がいます。「海原千里・万里」としてコンビを組んでいた頃は新大阪のマンションで一緒に住んでいました。
だからいわゆる“恋バナ”もよくしましたし、同時に同じ人を好きになったこともあります。
あるとき、姉妹で中村雅俊さんのドラマにゲスト出演したことがあったんです。その現場にいたのが、下條アトムさんでした。もうカッコよくて、目がハートになりました。家に帰って顔を見合わせて、「あ、お姉ちゃん、下條アトムさん……?」「あ、恵美子も……?」。
それからずっと2人とも下條アトムさん、好きでしたね。あちこちでそんな話をしていたら、ある番組で「今日、アトムさんを呼んでます」となったんです。ドキドキしていたら、鉄腕アトムが入ってきました。
100万馬力でぶっ飛ばしたろうかな、と思いました。アハハ。