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若者は「親世代が使うSNS」を使いたくない
そもそも若者世代は初代mixiを知らない。今年の前期講義中に272名にSNSの利用状況についてアンケートを採ったところ、Instagram(94.9%)、X(80.5%)、TikTok(65.4%)、Discord(19.1%)、Threads(12.5%)という結果に。mixiを利用している学生は0.4%――1名しかいなかった。
最初のmixiが誕生したのは2004年、学生たちの生まれた頃だ。その後、スマホへの最適化が遅れ、FacebookやTwitter(X)などの競合に押されるような形で失速していった。
学生からしたら、自分が生まれてから小学生の頃まで大人たちの間で流行ったSNSなど興味の持ちようがない。mixiを知っている学生も、「親が使っていたもの」くらいの印象にすぎない。
InstagramやTikTokのように、一般的なSNSは若者が利用し始めてから、年上世代に広がっていくことが多い。大人が参加し始めると、若者はそこから撤退し、新しいSNSへ移るのが常。すでに中年世代が主流を占める、mixi2を若者が使いたくなるとは思えない。
となると、mixi2が若者世代へリーチを広げるのはまず厳しい。すでに認知度、好感度を得た、購買力のある中年世代への支持をさらに高めるほうがビジネスとしても得策だろう。しかし…。