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mixi2の「収益化」が見えづらいワケ
mixi2ユーザーの身近で流行していることが「おすすめ」として表示される仕組みは、たしかに居心地がいい。反面、バズっている投稿が優先表示されない。つまり、それは「拡散しづらいSNS」とも言える。拡散しづらいということは、企業やメディアが公式アカウントを作る意味や、インフルエンサーが参入する意味もあまりない。
広告が出ない仕組みは確かに心地良いが、SNSの収益モデルは広告が主流で、ユーザーの属性に合わせたものを出稿できることがこれまでの強みだった。
インフルエンサーや企業が参入してくれない、広告も出稿してもらえない…となると残る収益源としては、機能追加などができるプレミアムアカウントなどへの「ユーザー課金」が考えられる。初代mixiが流行していた時代は、「課金してもいいからなくなってほしくない」との声もあったので、これが一番、現実的に見える。
現時点ではビジネスとして成功させるには、多くの壁が立ちはだかるmixi2。収益性のあまり高くなかった初代と同じ轍を踏んでしまうのか? それとも変身を見せるのか? どこか不器用で優しいmixiが戻ってきたのは嬉しいが、その不安はまだ拭えていない。