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「娘さんの気持ちを考えたことがあるんですか?」息子が性加害をしたと認めない母親が、逆に被害女性(18)を責めた“身勝手すぎる一言”とは

「娘さんの気持ちを考えたことがあるんですか?」息子が性加害をしたと認めない母親が、逆に被害女性(18)を責めた“身勝手すぎる一言”とは

三重県女子高生の性被害#2

4時間前
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 2022年8月から、三重県の私立高校3年生だったマサミさん(仮名、当時18歳)が、同級生の男子生徒A(当時18歳)から何度も同意のない性行為をされていたことがわかった。

 受験を直前に控えた時期だったが何も手につかなくなるなど、精神的に追い込まれていたが、事態は悪化の一途をたどっていった。

Aから性被害を受けた時のことを、資料を並べて説明するマサミさんと母親

「うちの親はあんたみたいに暇じゃない」

 マサミさんとAが交際を始めて4カ月が経った11月、Aが自宅に乗り込んできた。原因は、前日にマサミが別れ話をしたことだった。

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 「11月頃には、マサミの幼馴染にも『絶対おかしいから話を聞いてあげて』と言われるくらい、目に見えて元気がなくなっていました。でも、高校3年生の娘に根掘り葉掘り聞いていいものか迷ってなかなか聞くことができませんでした。そうこうしていたら、ある日Aが自宅に来たんです……」(母親)

 その日は大学入試の2日前で、どしゃぶりの雨が降っていた。夕方、Aはマサミさんの家まで来ると、「近くの公園で話そう」と言った。マサミさんは入試の準備で忙しかったが、Aの姿を見ると明確に断ることもできず「まったく頭が回らない」と怯えた様子だったという。

マサミさんがAにレイプされた公園

 それを見た母親はAに「娘のことを思うなら今日は帰ってほしい。自分が別れたくないからといって、押しかけるのは常識がない」「お父さんに言うので、連絡先を教えて」と伝えた。するとAは豹変し、「うちの親はあんたみたいに暇じゃない」と叫んだという。

 しばらく言い合いになったあと、Aは諦めて帰っていった。

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