被害はレイプだけでも約10回、ほかにも…
数日後、マサミさんと両親は警察署を訪れたが、被害届は受理されなかった。警察は「被害届を出して、逆恨みで危害を加えるかもしれない」などと言い、被害届を受け付けなかった。「一度学校に相談して、学校がきちんと指導しなかったら、警察が動くこともできる」とも言っていたという。
警察署を訪れた後、母親があらためてマサミさんに状況を確認する中で、Aから受けた被害が公園での1度だけではなく、膨大な数にのぼることがわかってきた。レイプは約10回、陰部を触られたのが約10回、Aの射精の手伝いをさせられたのが約30回もあった。
・B公園…四方の住宅街から丸見えの状態で、Aはマサミさんのスカートの中に手を入れ、ショーツを下げ、陰部を触った。Aは自分で下半身を露出し、自慰行為をした。
・C公園…通学路上の公園。Aは、マサミさんの制服のズボンと下着を脱がせ、下半身を露出させてレイプした。
・D公園…通学路上の公園。防災備品倉庫付近でレイプした。
・E公園…「夕日を見に行こう」と誘われて公園内の椅子に座ると、Aは下半身を露出。「触れ」と発言し、マサミさんの手を掴んでAの局部を触らせ、射精した。
・駐車場…花火大会の日、Aはマサミさんを路地に連れ込み、駐車場のフェンスに押しつけた。Aはマサミさんの浴衣の中に手を入れて左胸を揉み、浴衣の裾を開いて陰部を触った。
・砂浜…放課後に自転車で砂浜に向かい座って海を見ていた。Aは「触れ」と言ってマサミさんの手を掴むと局部を触らせた。その後、「こっちに来い」と雑木林の中でレイプした。
・学校内…2人が通っている高校でも、Aが下半身を露出し、射精するまで手で触らせたり、制服を着たままのマサミさんをレイプした。
「マサミは記憶があいまいでしたが、ポツポツと被害の内容を話すようになりました。具体的な場所を言いながら、何をされたのかを話しましたが、全部を言ったとは思っていません。根掘り葉掘り聞かないようにしていますが、公園の防災備品倉庫やベンチなど具体的な場所の話をしていて、それが嘘だとはとても思えません」(母親)