京都にオープンしたゲームファン垂涎の施設にあの「ファミコン名人」が潜入。見るだけでなく体験型の展示も楽しめるミュージアムを遊びつくす!
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展示と体験でゲームの歴史を振り返る
「ここにはこれまで来たことがなかったんです。この場所でたくさんのおもちゃやゲームが息を吹き込まれてきたんですね」
そう語るのはファミコン世代のレジェンド・高橋名人。「ここ」とは、京都の任天堂宇治小倉工場だった場所のことだ。10月2日、この地に開業したニンテンドーミュージアムに、ゲームの達人が潜入した。
敷地に足を踏み入れて最初に目に飛び込んできたのは、「スーパーマリオ」の世界をモチーフにした撮影スポット。ゲームの世界に入った気分で、いざ建物の中へヒア・ウィー・ゴー!
エントランスから第1展示棟の2階に進むと、歴代の製品が並ぶ展示室が広がる。さらに1階の「体験展示」に降りると、任天堂がこれまで発売してきた様々な玩具を現代風にアップデートした体験型の展示を、入場時に渡される入館証に付与されるコインを使って楽しむことができる。
「懐かしいですね、みんな遊んできたおもちゃやゲームばかりです。僕はファミコンが生まれる前から、誕生日に買ってもらったりして任天堂製のおもちゃで遊んでいました。その時は、任天堂さんが僕の人生を変える存在になるとは夢にも思っていなかったですが(笑)」
存分に体験展示を満喫した後は、グッズショップや第3展示棟にあるカフェへ。細部にまで趣向が凝らされたミュージアムを“全面クリア”した高橋名人だった。
「僕にとっては青春といえばビデオゲーム。任天堂さんが歴史を証言するものとして残してくれているのが嬉しいし、素晴らしいと思います。ゲームが後世に残る文化になった、それは感慨深いですね」
たかはしめいじん 本名、高橋利幸。1959年、北海道札幌市生まれ。82年、ハドソンに入社。85年の「ハドソン全国キャラバン」から「高橋名人」として活動し「16連射」「ゲームは1日1時間」などが流行語に
高橋名人が潜入した展示室から「体験展示」までを一挙レポート!