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特に魚介類はリーズナブルで、首都圏在住時は切り身を購入して作っていたアクアパッツァは、鯛やメバルといった魚をこちらでは1尾で購入して作るのが当たり前になりました。首都圏の切り身2切れ分の値段でまるごと1尾で買えますし、桃は旬の時期なら無人販売で3個100円です。昨今の物価上昇もあり、月の食費は首都圏時代と変わりませんが、移住後、我が家の食事のクオリティは確実に向上しました。

筆者は調理好きですが、たまに外食したくなります。そこで、おすすめの飲食店を同僚などに尋ねると、答えは「ラーメン屋」が9割超でした。にぼしベースの出汁が効いたものや、みそカレー牛乳ラーメンという名物などがあり、とてもおいしいのです。ただ、せっかく食の宝庫なのにラーメン以外のお店が挙がらないのは不思議です。

では、とネットで検索してみると、コースディナーを3000円以下で提供するフレンチや、地元の素材にこだわったピザ店、近隣の漁港の魚を使った居酒屋など、実はいいお店がたくさんあることがわかりました。ところが、地元の人の回答は「知らない」「行ったことない」。食材に恵まれると、かえって外食のバラエティを求めなくなるのでしょうか。10年経っても謎です。

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2位:カップ麺愛がすごい

3位と関係があると思いますが、「カップ麺ラバー」が本当に多いです。移住後、近所のスーパーのチラシに載っていた特売のカップ麺に「お一人様5個まで」とあり、「何で?」と首をひねったのですが、理由はすぐわかりました。個数制限しないと、10個でも20個でも、中には箱単位で買い占めてしまう人も珍しくないからです。

スーパーの「カップ麺売り場」の棚面積も首都圏に比べても大きいです。右から左まで、ずらずらずらずらずら……と並んでいて、それはちょっとギョッとする光景です。勤務先での昼休みには誰かが必ずカップ麺を食べていますし、デスクに常にストックしている人もいます。総じてみな新商品に詳しく、新しい商品に飛びつく傾向にあります。カップ麺が雑談の話題になることもしばしばです。私が知る限りですが、トムヤムクン味やみそ味をこちらの人は特に好みます。