「頭を一部刈り上げ、耳にはピアス、見た目からしてザ・ヤンキー」
さらに1月7日、札幌家庭裁判所は少年審判を開き、関与していた少年4人全員を、「刑事処分相当」として検察官送致、いわゆる“逆送”することを決定。少年4人のうち18歳のアルバイト従業員Bについて札幌家裁の梶川匡志裁判長は、「自ら率先して被害者に暴行を加え金品を要求したり、ほかの共犯者に対して被害者への暴行を促したりと終始犯行を主導」として“主犯格”と認定した。だが、Bは交友関係から犯行に加担しただけで被害者とはまったく面識がなかったという。
「Bは、Aと川村とは面識があった。事件を起こす1週間前くらいに、川村とAを含めた5、6人で遊んでいる様子をSNSにアップしていましたから。頭を一部刈り上げ、耳にはピアス、見た目からしてザ・ヤンキーです。以前に、少年野球をやっていたこともあってか体格がいいですよ」(Bの知人)
さらに裁判長は、川村の交際相手である少年Aについても、こう説明した。
「金品を要求した上、被害者の顔面や腹部を手拳で殴る、頸部や後頭部を蹴るなどの強度の暴行を何度も繰り返した」
幼少期のAを知る人物は、「人と喧嘩をするような子じゃなくて、すごくいい子だったのに」と肩を落とす。だが、Aは札幌市内の高校を中退してから暴力性をあらわにしていた。Aの中学時代の同級生が明かす。
「Aが同年代の少年をボコボコに殴り続ける十数秒の動画が友人たちのあいだで回ったこともあった。あいつはかなりヤバいと噂になっていた」(中学の同級生)
少年らは勾留期間の10日以内に起訴される見通しだ。