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大会スポンサーが渋い顔をした裏話

 山下りの6区で区間新記録を達成し、今大会から新設された大会MVPを獲得した野村昭夢には、シューズを巡る裏話が。大会関係者が打ち明ける。

「ゴール後のインタビューで、前夜チームメイトに寄せ書きしてもらったアディダスのシューズを掲げながら感謝を伝えた。ただ、大会スポンサーの1社はミズノ。青学がアディダスとパートナーシップ契約を結んでいるとはいえ、ライバルメーカーの大きな宣伝になってしまい、ミズノ関係者は渋い顔でした」

鶴川から太田へのたすきリレー

青学選手の強み

 個性派軍団をまとめ上げた主将が、9区を走った田中悠登だ。卒業後は故郷に戻り、福井放送のアナウンサーとして表舞台に立つ。

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「アナウンススクールに通う時間はなく、寮の住所にちなんだ『中町2丁目ニュース(NNN)』を名乗って、SNSで実況やニュース原稿を読む練習をしていました。チーム内では鍋奉行としても知られます」(青学関係者)

 箱根駅伝の出場経験があるスポーツライターの酒井政人氏が指摘する。

「青学に入る選手は『箱根駅伝で優勝したい』というモチベーションが他の大学より高い印象。全員が同じ目標に向かって突き進むところが強さだと思います」

 一方で閉会後、原監督は数年先の引退を示唆。個性豊かな面々を率いた監督稼業も、ゴールテープ目前?