管理会社が管理していた書類を管理人が持ち出し、出入りの業者Aに流出させました。その業者Aから管理会社に連絡が入り、「管理人から、居住者の個人情報が記載された書類を受け取った」と言ったそうなのです。謎の自白。もうわけがわかりません。

 管理会社側も、業者Aの目的が何なのかはっきりしないため、弁護士を通じて業者Aと交渉中と説明していました。

写真はイメージです ©pespiero/イメージマート

管理人が、住民を裏切ったのは事実

 業者Aが管理人から受け取った情報がたまたま個人情報で、ことの重大さに気づき善意で管理会社に連絡してくれたのか、はたまた悪意を持って何かを要求してきたのかさえも不明。何の目的で管理人が業者Aへ居住者の個人情報を流出させたのか。誤って流出させたのか。それとも故意によるものなのか……。謎ばかりが残る事件でした。

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 いずれにせよ、住民の安全・安心を守って寄り添う立場の管理人が、住民を裏切って内部情報を外部に流出させたのは事実です。この件は私が理事長を務める任期中に解決されず、次の理事長に引き継がれることとなりました。厄介なしこりを残したまま次の理事長へバトンタッチするのは心苦しかったです。