自民党の裏金事件が東京都議会に飛び火した。東京地検特捜部は17日、政治資金収支報告書にパーティー収入を記載せず裏金化したとして、政治資金規正法違反罪で都議会の自民党会派の政治団体「都議会自民党」会計担当、矢島英勝職員(72)を略式起訴した。
「特捜部が昨年から内偵していた事件がようやく弾けました。都議会自民党の政治資金パーティーで都議に販売ノルマを割り当て、ノルマを超えた分の全額やその半分を都議が手元でプールし、収支報告書に記載せずに裏金化していたのです」(司法担当記者)
安部派の会計責任者が起訴された時と同じ構図で自民都議は顔面蒼白
昨年1月に特捜部が安倍派の会計責任者を在宅起訴したのとほぼ同じ構図。それが都議選を半年後の夏に控えた都議会でも発覚したのだから、自民都議らが顔面蒼白なのも無理はない。
矢島氏が略式起訴された日の午後10時、都議会自民党幹事長の小松大祐都議らが緊急会見を開いた。
都政担当記者は、「もっと早い時間帯での会見を要請していたのですが、色々調整もあったのでしょう。裏金都議の名前や金額が出るのではないかとの噂が駆け巡り、夜中の会見にも関わらず会見場には記者が詰めかけました」という。