この方法は、会議で意見を伝えたり、セミナーや研修で感想を述べたり、面談やインタビュー、誰かの意見をまとめて報告するときなど、様々な場面で使えます。
ここでは、会議を例にとって、説明していきたいと思います。
会議の事前の準備
まず最初に、真ん中に1本線を引きます。
会議なので、あらかじめ一番上に次のようなことを書いておくとよいでしょう。
左側に
・日付
・議題
・参加者(どんな人でどんな関心を持っているのか)
・自分の役割
右側に
・会議の目的、目指すべきゴール
2時間の長丁場でもさらさらとメモを取れる
私が裁判所書記官として法廷に入っていた頃、証人尋問や本人尋問などで当事者が話したことをメモに取り、調書にまとめる仕事をしていました。
そのときは、事前に事件記録を読み込んで、どういう事件か、誰の、何のための尋問なのかを簡単に書いておくようにしていました。そうすることで、2時間近くある長い尋問でも要点を意識してメモを取ることができ、あとで調書にまとめやすくなるのです。
会議も同じで、事前に上記のようなことを確認して、ある程度流れを予想しておくと、メモが取りやすくなります。場合によっては、意見やアイディア、必要な資料などを用意して臨むこともできるようになります。
また、会議には、必ずその日の目的や目指すべきゴールがあると思います。右側の一番上には、たとえば、「次のプロモーションの方向性と役割分担、スケジュールを決める」「新しい商品について、AとBどちらの企画で進めるかを決める」など、具体的な目的を書いておきます。もし複数あるなら、全部書いておきましょう。
目的さえちゃんと把握しておけば、たいていの意見は的外れにはなりません。
会議では、いろいろとアイディアを出していくうちに、いつの間にか、目的から離れていってしまうこともよくあります。そんなとき、すぐに本題に戻れるようにするためにも、メモに「目的」を書いておきましょう。