その後、一息ついたところで、「労力だけだとわかりにくいかな?」と思ったら、「対応大変」と書き足しておく、といった具合になります。
難しい漢字、固有名詞が頻発するときは?
②略語を使う
頻繁に出てくる言葉を毎回漢字で書いたり、長い単語をそのまま何度も書くのは面倒です。
そこで、法廷に立ち会っていた頃よくやっていたのは、原告は「X」、被告は「Y」、裁判官は「J」といったふうに略語を用意しておくことです。ほかにも、人の名前や、長くて複雑な固有名詞なども、略語を作っておくようにしていました。
たとえば、渡邉さんという人が、
「前年度は、サウンドイングリッシュ初級講座の売上が予想以上によかったので、その分、今期は文科省プロジェクトへの予算をアップしてもよさそうですね」
と言ったとします。
そこで、
・渡邉さん→(ワ)
・サウンドイングリッシュ初級講座→SE初
・文科省プロジェクト→文P
という略語を使って、
(ワ)「SE初の売上◎→今期、文Pの予算アップOK」
とだけ書いておけばわかります。
このように、名前の頭文字を取ったり、部署名、商品名、プロジェクト名など、よく出てくるキーワードについて略語を使うと、かなり素早くメモすることができます。
③問いと答えで話が進む場合は「答え」を優先して書く
質疑応答やパネルディスカッションなど、「問い」と「答え」で話が進む場合、全部をメモしきれないと思ったら、まず「答え」のほうを書いておきます。答えがあれば、どんな質問をされたのかがだいたいわかるからです。その後、一区切りついたところで、必要に応じて質問を補充します。
「問い」は書かなくても意外と読める
たとえば、
質問者:この『音から楽しむ英語de文字読み講座』という新しいオンライン講座についてですが、顧客層としてはどのあたりを考えていますか?
回答者:3~8歳くらいまでのお子さんを持つ、子育て中のお母さんをメインの顧客層と考えています。昨今の物価高などを背景に、高額セット教材の購入を見送るご家庭が多いようです。そのため、オリジナル教材もすべて含めたパッケージ型の講座ではありながらも、そこまで価格が高くない講座を目指しています。
質問者:リリース時期はいつ頃を考えていますか?
回答者:来年4月以降を考えています。これまでテスト的にやってきた、いくつかの単発講座をまとめる形で、できるだけ早くリリースしたいと思っています。