左側は「自分の考えや判断をはさまずに書く」

準備ができたら、いよいよ会議に臨みます。

まずメモの左側に「事実」や「他の人の発言」を書いていきます。要は、自分で感じたこと、考えたこと以外のすべてです。

左側を書くときの基本的なポイントは、「自分の考えや判断をはさまずに書くこと」です。

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言語化が苦手な人は特に、「自分は何を話そう」「これを言ったらどう思われるかな」などと、意識が自分自身へ向きがちになります。ですが、自分のことをあれこれ考えながら、話を聞いて書くのは難しいですよね。大事な話を聞き逃さないためにも、他の人が話す場面では、しっかり相手の話を聞いてメモを取ることに集中することが大事です。

最初は「話している内容をもれなく書く!」くらいの勢いで向き合うのがよいと思います。大事な部分だけをうまくまとめようと思う必要はありません。そもそも何が重要な情報なのかを判断しながら書くのは、かなり難しいことだからです。

まずは質より量。話が一区切りつくまで、あるいはある程度考えるための情報が出そろうまでは、左側のスペースを埋めることに集中しましょう。

スピーディかつ正確にメモを取るコツ

とはいえ、聞いたことを一字一句全部書こうとするのは大変です。話すスピードが速いと、ついていけなくなります。

そんなときは、次の3つのポイントを意識してみてください。

①「議題」「キーワード」「結論」を中心に書き留めておく

話題が変わるたびに、今何について話しているのかを見失わないよう、「議題」を短く書いておきましょう。

中身については、「キーワード」と「結論」を中心に書き留めておいて、足りないと思った部分は、一息ついたところで補充します。

たとえば、

「今回の販促案ですが、人気タレントに依頼するのは反対です。予算的に厳しいのと、それに対応する労力が大変だからです」

という発言があったとすると、

「販促案
人気タレント反対 予算 労力NG」とだけとりあえず書いておけば、だいたい何の話かわかりますよね。