文藝春秋に勤務する独身男性(38歳)が「寺婚」を体験。一体、どうなる?
人と人とのご縁を結ぶ築地本願寺
オリエンタルな建築美で知られる築地本願寺(東京都中央区)。院内にある結婚相談所「築地の寺婚」が注目されている。
そこで、昨年から本気で婚活を始めた当社勤務のMさん(38歳男性)が、本誌で「おんなの窓」を連載している漫画家・伊藤理佐さんと一緒に寺婚カウンセリングを体験しに築地本願寺へ向かった。

2人を温かく迎えてくれたのは、カウンセラーの大森信子さん。「寺婚」会員になると、専任カウンセラーが担当となり、結婚という目標へ向けて勇気ある一歩を踏み出すお手伝いをしてくれるという。「寺婚」が人気の理由を聞くと……。
「もともとお寺は、人と人とのご縁を結ぶ地域の拠点だったこともあり、その精神に立ち返ろうと『寺婚』が始まりました。婚活は山あり谷ありなので、みなさん、安心できるところで婚活をしたいという想いがありますよね。築地本願寺には歴史と伝統がありますので、婚活の合い間に本堂にお参りして気持ちを整える方も」と大森さん。
「僕の場合、谷ばかり(笑)。試行錯誤していますが、なかなかうまく行かなくて……」というMさんの話を聴いていた大森さんは、「女性は自分の話を聴いてくれる男性を求める傾向にあるので、デートプランもすべてMさんが決めるのではなく、2回目以降は相手がどんなことに興味を持っているのか聞きながら決めていくのも一案です。自分のことをきちんと考えてくれていると感じられると、2人の関係も温まりますよね」
利用者が増えているのもなるほどと納得!
2020年7月にスタートした「築地の寺婚」。まもなく5周年を迎えるが、利用者は着実に増え、この4年半あまりで約90人が成婚に至っている。また国内最大手の結婚相談所ネットワーク「IBJ」とも連携しているので、約9万人の中から相手を探すこともできる。結婚相談所は成婚したらそこで「終わり」ということが多いが、「寺婚」では希望者に築地本願寺での挙式もサポートしてくれる。
「成婚から挙式までの間に気持ちの行き違いが生じることもありますが、その時はゴールまで伴走します。中には新婚旅行の写真を見せに来てくれる方もいて、喜びを感じる仕事です」(大森さん)
長い人生、困難もあるだろうが、そんな時には気軽に僧侶に相談できる場所もある。これからの人生にも寄り添ってくれる頼もしい築地本願寺。
さて、Mさんの今後は?


伊藤理佐さん(漫画家)
1987年「お父さんの休日」でデビュー。2005年『おいピータン!!』で講談社漫画賞(少女部門)を、06年『おんなの窓』などで手塚治虫文化賞(短編賞)を受賞。「週刊文春」に連載中の「おんなの窓」は24年6月に1000回を迎えた。
「築地の寺婚」お問い合わせは築地本願寺コンタクトセンターまで。
tel:0120-792-048(受付時間 9:00~17:00 定休日:火曜日)
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提供/築地本願寺
