結果的に、亀梨と中丸のグループ内“格差”は…

 一方、個人活動のメインは俳優業で、以前からドラマや映画に多数出演していた亀梨さん。

 3人体制になってからも、ドラマでは『ボク、運命の人です。』(2017年/日本テレビ系)、『レッドアイズ 監視捜査班』(2021年/日本テレビ系)などに主演。映画でも『事故物件 恐い間取り』(2020年)、『怪物の木こり』(2023年)などに主演。第一線で活躍し続けています。

亀梨和也(公式HPより)

 ただ、亀梨さんはデビュー当時から圧倒的な人気を維持し続けているものの、中丸さんの急成長で結果的にグループ内格差が縮まっていたのも事実。

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 また、ドラマや映画を主戦場とする亀梨さんに対して、中丸さんはバラエティ番組や情報番組で引っ張りだこになっていったことは、3人体制のKAT-TUNとしては非常にいいバランスになっていたように感じます。お互いの得意分野が重ならずにうまくすみ分けができており、それぞれのジャンルでトップを極めていた元SMAPの木村拓哉さんと中居正広さんを、どこか思い起こさせる存在でした。

 上田さんはドラマや映画に出演しつつ、ボクシングで鍛えた肉体でスポーツバラエティでもクセの強いキャラを発揮していましたので、KAT-TUNは3人が独自の存在感を放つバランスのいいグループとして成立していたのです。

 これはあくまで筆者の推察ですが、グループ愛の強かった亀梨さんは、6人いたメンバーが3人にまで減ってしまいパワーダウンを懸念していたところに、中丸さんが遅咲きながらブレイクしたため、頼もしく感じていたのではないでしょうか。

 解散の原因はひとつではなく、さまざまな要因が重なった結果だとは思いますが、3人体制はバランスよく完成されていたと筆者は思います。3月いっぱいでKAT-TUNを見られなくなるというのは、実に惜しいのです。