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 社説は、真相を究明するとして論議を重ねたが堂々巡りに陥っているとし、

《明確な根拠も示さず、疑惑をあげつらう野党と、粗い対応で混乱を招いた安倍首相の双方に責任があろう。》

《客観的な事実に基づかない野党の質疑にも問題がある。》

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《同じ議論の繰り返しには辟易してしまう。》

読売新聞本社 ©文藝春秋

 読売師匠は最後に、

《与野党には、意義のある論戦を展開することが求められる。》

 議論すべきテーマはほかにある、と結んだ。まさに「いつまでモリカケ」である。

 これらの「もう終わりにしよう」という言説に対し、自民党のベテラン議員から反論が放たれた。

村上誠一郎の「リアルなお叱り」

村上誠一郎元行政改革担当相 ©鈴木七絵/文藝春秋

 毎日新聞は「『いつまでモリカケ』論は正しいか」とワイド特集を組み(5月31日 東京夕刊)、自民党の村上誠一郎元行政改革担当相の言葉を載せた。

《『たかがモリカケでいつまで騒ぐんだ』論をどう思うかって? 話にならないね。今起きていることは民主主義の危機なんだ》

《『政治家や役人は国民にウソをついてはならない』という民主国家の大原則をも壊しかねないのに、野党やメディアに責任転嫁。本末転倒だ》

《『もっと大切な議論を』と言うが、その議論を、信を失いつつある現政権に任せられるか。『たかがモリカケ』でこの有り様なのに、安全保障や外交でまともな議論が期待できるか》

 モリカケ問題が本当に小さな問題だとしたら、そんなことで詰められているリーダーが果たしてトランプ米大統領や北朝鮮の金正恩氏と対等に渡り合えるのか?

 小さな問題でのこの立ち居振る舞いのマズさは、大きな問題での大チョンボ予告編ではないのか? 村上氏の言葉を聞いているとたしかにそうも思えた。リアルなお叱りであった。