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それから半年ほどが経ち、郁実さんの実家に社会保険が切れたという通知書が届いた。「どういうことなのか?」と郁美さんに問い合わせると、「ごめん…、心配を掛けると思ったから…」と言って、一人暮らしを始めてから今日までの生活の変化を語った。
「徹さんと付き合い始めたことを知って、元カノの一人が自宅や職場に嫌がらせにやってくるようになった。それが原因で過呼吸になり、救急車で運ばれたこともあった。職場には『自主退職してください』と言われた。でも、まだ実家に帰るのはイヤ。もう少しこっちで頑張りたい。昼は徹さんの会社で事務員として雇ってもらっているし、夜はおにぎり屋でアルバイトしているから、食べるものにも困らない。大丈夫だから、心配しないで」
娘はSMクラブで働いていた
このウソを見抜けなかった両親を責めるのは酷だろうが、実際の生活はさらに違ったのである。
郁美さんは沢崎と付き合い始めてからドラッグを使ってのセックスを覚え、その資金を稼ぐためにSMクラブで働くようになった。
さらに郁美さんは危険ドラッグや覚醒剤にも手を出した。すべてはセックスで強い快感を求めるためである。
