画像の生成も、Apple Intelligenceの得意とする機能のひとつです。テキストで条件を伝えるだけで、必要な画像を生成してくれたり、オリジナルの絵文字「ジェン文字」を作ることができます。ちなみに前述の文章作成支援はメモをそのまま使いましたが、こちらは「Image Playground」という専用アプリがインストールされ、そちらを用いて作業を行うことになります。

間違いなく便利なのは、写真をテキストで検索できる機能

 ただし、この機能で生成される画像は、いかにも海外発といったテイストで、日本ではなじみにくいように感じます。画像生成はほかにも優秀な生成AIが多数あるため、操作が簡単なことを除けば、とりたてて新鮮味はありません。絵文字に至っては、筆者にはまったくニーズがなかったりと、ユーザによっては縁が一切なさそうなものもあります。

(左)「Image Playground」。テキストで説明を追加し、アイコンをタップしてテーマを選ぶと画像を生成してくれます (中央)「文春オンラインのイメージキャラクター」と無茶振りをしてみました (右)Apple Intelligenceが考えた文春オンラインのイメージキャラがこれ。どのあたりが文春なのかは謎のままです
(左)こちらはメモ帳に搭載される「画像マジックワンド」。フリーハンドで描いた四輪車の画像に「セダン」という説明を追加して実行します (中央)それらしき画像が生成されました (右)さらに「車体は赤色」など条件を追加することでそれにあわせて画像が再出力されます。こちらはプレゼン資料の挿絵などの用途であれば十分使えそうです

ADVERTISEMENT

 一方で、間違いなく便利なのは、写真をテキストで検索できる機能です。従来はカメラロールの中から、撮影日などを手がかりにサムネイルを見ながら自力で写真を探さなくてはいけなかったのが、自然な文章で検索することが可能になりました。iPhoneに大量の写真を保管している人にとっては即戦力の機能と言えるでしょう。

カメラロールは自然な文章での検索が可能になりました。例えば「正面を向いている魚」と検索した場合、従来(左)では「結果なし」となりますが、Apple Intelligenceに対応している場合(右)はきちんと検索結果が表示されます