「初めて私に会った人って、視線が私の首より下に行きがちなんです」
胸囲129センチMカップのタレントとして、グラビアを中心に活躍するももせももさん。そのバストサイズゆえに経験してきた苦労は、一般の人には想像もつかないものだ。思春期のブラジャー問題からストーカー被害、さらには誘拐未遂まで、乗り越えてきた数々の困難について語った。
シャツが締まらず胸元を開けたままに…
ももせさんの苦労は小学生時代から始まった。3年生ですでにDカップだった彼女は、同級生の中で自分だけがブラジャーをつけていることがすごく嫌だったという。高校の制服も、当時Iカップだった胸元が締まらず苦労した。
「カッターシャツは腕の長さに合わせて、シャツの胸元は開けたままにしてその上にベストという格好でした。だから夏にどれだけ暑くても、ベストは絶対着てましたね」
胸の大きさは身の危険にも繋がってしまう。「中学生の時に、目が合ったストーカーに車の中へ引きずり込まれそうになったことがあった」と恐ろしい体験を明かした。こうした経験が重なり、人と目を合わせないように歩くことが癖になってしまったのだそうだ。
大人になってからも悩みは尽きない。日常生活の様々な場面で困難に直面しているという。電車に乗るのも一苦労だ。
「吊り革を持って席の前に立っていると、座っている人が胸に頭やおでこをぶつけてきたりします。ただ座ると胸が横の人に当たるんですよね。だから座った時は、前屈みになって、体が当たらないようにしています」
「私はセクシー美女にはなれない」と思っていた
ももせさんは、かつて保育士として働いていた。グラビアの世界に足を踏み入れたのは26歳の時だ。22歳でスカウトされてから決断するまで、3年以上の月日を要した。
「私が世の中に受け入れられるかどうか心配があって。もともとグラビアアイドルの活躍も見ていたんですが、私が好きだったMEGUMIさん、小池栄子さん、根本はるみさんたちと私ではちょっとかけ離れすぎているので。『私はセクシー美女にはなれない』と思ってました」
そんな彼女の背中を押したのも、憧れのMEGUMIだった。迷っていることを相談すると「絶対やった方がいいよ」と言われ、それが決め手になったのだという。
“多様性のシンボル”になりたい
現在のももせさんはグラビアの仕事を通じて自信をつけ、個性を活かしてポジティブに生きている。今後の目標について聞くと、こう語った。
「『ももせもも』という存在を一人でも多くの人に知ってほしいです。グラビアファンの方だけじゃなくて、それこそ老若男女に関わらず、マスコットキャラクター的と言いますか、こういう大きな胸という個性を持っている人もいるんだというのが少しでも浸透して受け入れられるようになったらいいなと思っています」
目指すのは“多様性のシンボル”だ。コンプレックスを武器に変えた彼女は、実際に多くの人に希望を与える存在となっている。
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