豊満すぎるバストを武器にTikTokのフォロワーが380万人を超えるなど人気インフルエンサーとして活躍するなな茶さん。

 ずっとコンプレックスだった胸を生かすまでの経緯から、SNSでバズらせるための緻密な戦略、さらに自らプレゼンしてまで浜松市観光大使になりたかった理由まで話を聞いた。(全3回の3回目/最初から読む

なな茶さん ©杉山拓也/文藝春秋

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全てを自己プロデュースできるTikTokが楽しくて仕方ない

ーーなな茶さんは現在インフルエンサーですが、TikTokなどSNSはいつ頃から始めたんですか。

なな茶 TikTokは16歳から隠れて始めました。その頃はSHOWROOMも流行っていて毎日やっていたんですが、そうするとスタッフさんから「毎日配信やっているから満足してライブに人が来ないんだ」って怒られてました。でもファンが増えない状況がすごく嫌でTikTokや配信を続けたことで途中からファンが増えたので「他のメンバーもやれ」って感じになりました。だからSNS歴は結構長いです。

 アイドルグループと違ってTikTokだと自分で全部プロデュースができるから楽しくて仕方ないんですよ。アドレナリンも出るし。

©杉山拓也/文藝春秋

胸がコンプレックスというより、性的なものが苦手

ーー2019年のプールでの水着姿がTikTokでのブレイクのきっかけでした。なな茶さんといえば水着や着衣で胸を強調することがSNSで人気の理由のひとつですが、アイドル時代はあまり露出していませんでした。

なな茶 4年前ぐらいまでは隠していました。アイドル時代はさらしを巻いてました。髪型もツインテールでしたし服も花柄のワンピース。そこからTikTokをやることで自信が出てきてタイトなワンピースになってきました(笑)。

ーー胸を出すのが嫌だったということはコンプレックスだったんですか。

なな茶 めちゃくちゃコンプレックスです。そもそも男性の性が少し怖い時期もありました。ちょっと気持ち悪いみたいな。小学2年生の時に地元のショッピングモールで不審者にめっちゃ胸を触られそうになったり。ほかにもいきなり抱きつかれたり、痴漢にあったりとそういうことが多すぎて。