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 なので胸がコンプレックスというより性的なものが苦手なんです。友達がプライベートで彼氏とそういうことがあったとか聞くと気持ち悪くなります。不倫とかも聞くと吐きそうになります。

TikTokは戦略的にやる背景

ーーそんな中、胸を武器にすると決めたのにはどんな経緯があったんですか。

なな茶 PLC時代にセクシーなコスプレを着てライブした時、みんながいいよって言ってくれて。 私の胸ってみんな嫌いじゃないんだってなって。それまではグラビアもずっと断ってました。

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©杉山拓也/文藝春秋

ーーTikTokの動画もすごく戦略的にやっています。胸の位置にもかなり気を使っているそうですね。

なな茶 画面の真ん中は顔じゃなくて絶対胸にしてます。今TikTokではかわいい子や胸が大きい子は多いので戦略的にやるのは大事。そうでないと埋もれちゃうので。

 カメラも絶対男性に撮ってもらっています。男性と女性じゃ全然違うんです。女性だと顔をかわいく撮ろうとしてくれるんですが、それだと胸が盛れないのでバズらない。逆に男性だと角度とかわかってる。「電柱とポールに挟まってほしい」って言われて、撮った動画は何がいいのか全然分からなかったんですけど、その動画がバズったときは驚きました。

 あと私の後ろに自転車や車を映すようにしていた時期もありました。コメント欄で「後ろに映ってるあの車は何色だっけ?」とか質問すると、みんなコメントしてくれるんですよ。「おっぱい見てたからわかんない」とか。あと「動画消すかも」と言うと保存する人が増える。コメント数や保存率が高いとおすすめに載りやすいので。

©杉山拓也/文藝春秋

思い切ってバイトを辞めてPRや広告の仕事に専念

ーー背景にもそんな戦略があるんですね。面白い。TikTokだと他のメディアよりも距離感が大事とも聞きます。

なな茶 みんな自分のスマホで見ているので距離感が近くないとすぐスクロールされます。逆に距離感が近すぎるのか、道端でファンにあっても「なな茶ちゃん、握手してください」じゃなくて「なな茶じゃん! 飲みに行こうよ」なんです(笑)。