財務省はまったくコメントせず、否定もしなかった
この期間は、森友学園の籠池泰典理事長(当時)夫妻が安倍昭恵氏とともに問題の国有地の前で撮った「スリーショット写真」を、近畿財務局の担当者に示した「2014年4月28日」が含まれている。この後、財務局の対応が劇的に良くなったことから籠池氏は「神風が吹いた」と表現したが、この日の応接記録はこれまで公表されていないうえ、今回の開示文書にもなかった。この期間に不自然な形で4つの文書が欠落していることがわかったことで、意図的な抜き取りの疑いを指摘する声も出ている。
これについて財務省は取材に対し、「捜査機関の活動内容に関わることについては、お答えを差し控えます。行政文書の開示に際しては、情報公開法等のルールに則って対応しております」という見解を示した。しかし、こちらが指摘した「番号の欠落」や「抜き取りの疑い」についてはまったくコメントせず、否定もしなかった。
開示請求をした赤木雅子さんの弁護団は、番号が欠落している理由を説明するよう、週明けにも財務省に見解を求めることにしている。
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現在配信中の「週刊文春 電子版」ならびに4月10日(木)発売の「週刊文春」では、フリー記者・相澤冬樹氏による『森友文書開示「空白の23日」が証明した昭恵夫人の神風』を掲載。開示文書が浮き彫りにした様々な問題について、より詳しくレポートしている。
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