フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の問題を巡り、4月17日に記者会見を開いたSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長(74)が、自身のX(旧Twitter)で、フジサンケイグループ代表の日枝久氏(87)を痛烈批判する投稿や、安倍晋三元首相の暗殺事件と反ワクチンを結びつける投稿などをリポストしていることが、「週刊文春」の取材でわかった。
20年前はフジ側の“ホワイトナイト”だった
北尾氏は野村證券からソフトバンクに転じ、孫正義会長兼社長の右腕として辣腕を振るってきた。1999年にソフトバンク・インベストメント(現SBIホールディングス)の社長に就任。同社は2006年にソフトバンクから独立し、現在に至るまでSBIホールディングスの経営を舵取りしている。
「2005年のライブドア事件では、堀江貴文氏らの攻勢を受けていたフジテレビ側の“ホワイトナイト”として登場。フジとライブドアの仲裁に入りました」(社会部デスク)
「5%くらい買うのはわけないことです」
ところが、20年の時を経て、今度はフジHDを厳しく批判する側に回ったのだ。会見でも、「もし敵対するとしたら、私も徹底的に勝負します。反省の念もなく、まともな良識に対して対抗しようというなら、いつでも受けて立ちます。(株を)5%くらい買うのはわけないことです」などと発言。さらに、SNSの重要性についても言及し、「インターネットメディアは主たる情報源」などと述べていた。
その北尾氏の公式Xアカウントはどうなっているのか。例えば、フジテレビ問題に関連して「もう日枝も辞めそうにないし、(フジテレビは)倒産したほうがいいのでは」、「フジテレビは庶民が思っている千倍はヤバい」、「ホリエモン逮捕を仕掛けたのは、フジテレビ社員、日枝久、森喜朗コンビ」などとする投稿をリポストしていた(元投稿が削除済みのものもある)。