2024年、文春オンラインで反響の大きかった記事を発表します。ライフ部門の第5位は、こちら!(初公開日 2024/12/16)。

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 過ぎ去った時代に焦がれるあまり、その不便さすら愛してしまった者たちがいる。維持の手間など百も承知、旧車の魅力に憑かれたオーナーの素顔に迫る!

 今回は「ハチマルミーティング 2024 at FSW」の出展者から、初代ソアラに乗る「かえでまん」さんをご紹介。

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車2台のほかにバイクも所持する「かえでまん」さん。父と一緒にツーリングに出かけることもあるのだとか

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父と娘をつなぐもの

 昔からお父さんが30Zや130Z、ジャパンなんかに乗っていたこともあって、もともと車は大好きだったんです。中学生くらいの頃に映画『ワイルド・スピード』を見てからは、古いアメ車や最近の国産スポーツカーにも興味が湧きはじめて。

81年式の初代ソアラ。数々の最先端技術が詰め込まれた当時のイメージリーダーだ

 免許を取って最初に買ったのは、ZNの86でしたね。最初は運転が不安だったので、自分は慣れるまで助手席で、ハンドルは父に任せていたんですけど……。そのせいか、今でも父は「ちょっと乗ってくるわ」くらいの感じで、私の86やソアラに乗っていっちゃうんですよね。

「定規で描けそうなデザインに惚れた」と語る

 このソアラを買ったのは、たまたま見かけたニュースがきっかけでした。旧車に箱乗りしていたグループが捕まったっていう報道だったんですけど、映っていたソアラのボディラインに一目惚れしてしまい、これはもう絶対買おうと。

 ただ、86のほかにバイクも1台維持しているので、ソアラを買い増してからはもう、稼いだお金をそのまま乗り物に注ぎ込んでいる感じですね。

径の大きなウッドステアリングは旧車とのマッチングもバッチリ

 でも、車やバイクのために働くこと自体は、かなり前から覚悟していたことなんですよ。仕事を選ぶときも、「車やバイクを維持できるか」が基準になっていて。

 もともとは美容師になりたくて専門学校に進んだんですけど、一般的な美容師の初任給だと乗れる車がかなり制限されることに気がついて……。それで、比較的給料のよかった工場系の仕事に就いて、今はちょうど施工管理系の仕事に転職するところですね。

「当時モノ」のホイールとして人気の高いスピードスター・スターシャーク

 いざソアラが納車されると、父は「まさかこんな車に乗るとは」と言いつつ、やっぱり嬉しそうな様子でしたね。ただ母の方は、以前から「趣味を持つのはいいこと」とは言っているんですけど、このソアラには酔うから乗りたくないって。

 やっぱり新しい車が色々あるなかで、わざわざ古いのに乗る感覚は理解されにくいみたいで……。旧車に興味のない友達からは、「わけわかんない」「壊れないの?」「酔い止めくれよ」とか、結構散々な言われようなんですよ。

今後は69年式マスタングや2代目カマロの前期型といったアメ車にも乗ってみたいと語る

 それでも趣味があることで、色んな人とのつながりもできますし、休みの日はイベントに行ったりドライブに行ったり、充実した過ごし方ができていると思います。もちろん、オイル下がりとかのマイナートラブルは頻繁にあるので、日々調子を見ながら、周りの人の知識も借りつつ維持していきたいですね。

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3位:絶海の孤島・青ヶ島在住の40歳女性が語る、「日本一人口の少ない村」の“独特すぎる働き方”「週5で働きながら、天気の良い日は朝から漁に…」
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4位:「今までの性行為はなんだったの?」と感じる女性も…経験人数1000人超え“カリスマ緊縛師”(40)に「縛られた人」が見せた“驚きの変化”とは
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5位:不良グループの箱乗り映像を見て「ソアラ」に一目惚れ…現在は3台の愛車を維持する女性が“車第一主義”の人生を選んだ“納得のいきさつ”
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