紀宮さまもお召しになったメーカーの“和服”

「愛子さまがお召しになっていたのは手描き友禅で、うちのものです。大変名誉なことと受け止めております。

 デザインはスタンダードなものですが、職人が一点一点、心を込めて時間をかけてつくるので、まったく同じものを他のところでつくることはできないと思います。最高クラスの職人集団の手仕事で、量産できません。

 実は美智子さまは『室町 京正』の作品をお好みでいらしたようで、雅子さまや紀子さま、そして紀宮さま(現・黒田清子さん)にお召しいただいたこともあります。こうして愛子さまのご卒業の日にお召しいただいたことは、職人たちにとってもたいへんな励みになります」

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「室町 京正」が手がけた愛子さまの「手描き友禅」 ©JMPA

 ご卒業に際して愛子さまは文書で回答を寄せられ、「将来の勉学については、現在のところ具体的には考えておりませんが、来月より日本赤十字社の嘱託職員として勤務させていただくことになりましたので、皇族としての務めを果たしながら、社会人としての自覚と責任を持って、少しでも社会のお役に立てるよう、公務と仕事の両立に努めていきたいと思っております」と述べられた。

 さらに愛子さまは、学習院大学を卒業したことを報告するため、3月26日に三重県の伊勢神宮を参拝され、27日には奈良県の神武天皇陵を参拝された。この地方ご訪問でも、さまざまなスーツや参拝服をお召しになり、随所に、知られざる愛子さまのこだわりが感じられた。

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