「このお尻はルネッサンス後期の…」大真面目に素人女性のお尻を評論

 「お尻を芸術作品として見て品評する」というコンセプトが面白いんじゃないかと考えて。ちょうどTバックが流行り出していた頃でした。それで、お尻を品評する人を考えた時に、タレントにやってもらうと下品になってしまうんで、知的な人がいいと考えていたところに紹介されたのが山田五郎。

 彼はお尻を見て「このお尻はルネッサンス後期のフィレンツェの主流ですね」とか「『ゴシック』『バロック』『ポストモダン』、お尻にも時代がある」とかもっともらしいことをスラスラ言うんですよ。

一方のタモリは「おっぱい星人」として知られる ©文藝春秋

 これは「和尻」であっちは「洋尻」とか。まさにこういうことをやりたかったんだというのを体現してくれて、ピタッとハマりましたね。

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 山田五郎は、まだあの頃、講談社の社員だったんです。『ホットドッグ・プレス』の編集者をやってたのかな。面白い人ですね。このコーナーをもとに『百万人のお尻学』という本を出版して大真面目にお尻をアカデミックに論じました。その後、『アド街ック天国』にも出てもらっています。何でも専門家になってしまうんですよ。頭の中、知識の宝庫ですからね。

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