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「俺らの他に友だちいないんだろ?」
ある日、兄ちゃんの友だちのひとりが、「ハルキ、俺らの他に友だちいないんだろ?」と俺のことを馬鹿にしてきた。
一瞬で、背筋が凍る感じがした。今まではなんとか誤魔化して、触れないようにしてきた問題に、急に触れられたからだ。俺は固まってしまって、何も言い返すことができなかった。
代わりに怒ってくれたのが、兄ちゃんだった。
普段は穏やかで全く怒らない兄ちゃんが、俺のためにそいつと喧嘩してくれた。
ここまではいいんだけど、問題はその後に起きた。
喧嘩が終わってそいつが帰ったあと、兄ちゃんは俺にこう言ったんだ。
「ハルキ、他に友だち作れ。俺も恥ずかしい」
ショックだった。
ずっと味方だと思ってた兄ちゃんに、急に裏切られた気分だった。
その日以来、あんなに楽しく遊んでた兄ちゃんたちとの関係がプッツリと切れてしまった。
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