「あなたの知能は小学3年生で止まっている」――中1の夏に教師から衝撃的な言葉を言われた、ラッパーの札幌のギャグ男さん(28)。診断名は知的障害と、パニック障害だった。小学生の頃はそうした性質ゆえか、人とのコミュニケーションに苦労したことも…。ここでは彼が「地獄の小1学生時代」だったと振り返る、いじめられていた頃のエピソードを紹介。『普通じゃない:知能が小3で止まった僕がラッパーをやっているわけ』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む)
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地獄の小学生時代
問題児の鈴木治貴は、いよいよ小学校に通うことになる。
この頃は、マジで地獄だったな。
幼稚園の頃はまだ、みんな幼いから誤魔化せてた部分もあった。だけど小学生にもなると、みんな少しずつ賢くなってくる。
するとどうなるか?
俺の「変さ」がより目立つようになるんだ。
俺に対するイジメは、さらにエスカレートしていった。
当時のストレスは、今思い出してもハンパじゃなかった。
俺はストレスを感じると暴飲暴食しちゃうタイプでさ。小学1年生からいきなり、ブクブク太り始めた。
イジメられる→ストレスで食べる→太る→さらにイジメられる……っていう、最悪のループが完成した。