丸善丸の内本店「文芸ランキング」1位を獲得

──全国の書店で2番目の売上(2025年5月2日取材当時)となっています。4月の1週目には「文芸ランキング1位」に。

高頭:丸の内本店は会社帰りに頻繁に立ち寄ってくださる会社員の方が多いです。

 3月の発売時から常に文芸書ランキング上位で、1階の売り場で展開されているので、目に止まりやすいというのもあります。

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【丸の内本店週間ベストセラー】『文芸』ランキング
・2025年3月6日~12日        「4位」
・2025年3月13日~19日    「2位」
・2025年3月20日~26日      「6位」
・2025年3月27日~4月2日  「3位」
・2025年4月3日~9日        「1位」
・2025年4月17日~23日      「4位」

 

丸善丸の内本店 公式Xより

──ビジネス書、専門書以外でビジネスパーソンに刺さる本の共通点を教えて下さい。

高頭:長編SF小説『三体』(劉 慈欣著、早川書房)やノーベル文学賞を受賞したハン・ガン氏の作品、芥川賞・直木賞作品など、ニュースで取り上げられる小説や、教養の一環として読むべき本は売れます。職場や取引先とのコミュニケーションの際に小説のことも話題にしていただいているのではないかと思います。話題性のある小説はよく売れます。

『高宮麻綾の引継書』も、今後全国的に人気が出る気配がしますよね。「先物買い」として購入される方も多いのではないでしょうか。

──今後、どうしたらもっと多くの人に『高宮麻綾の引継書』が届くと思いますか。

高頭:早めにドラマ化してほしいですね。ビジネスパーソンの方にとってはリアリティがある小説ですし、そうでない方にも読みやすく、ユニークなキャラクターもたくさん登場します。「読みやすいですよ!」ということもアピールしながら、(今秋刊行が予定されている)2巻の発売と併せて展開していきたいです。

営業部員Fの手書きPOP

◆『高宮麻綾の引継書』とは
主人公・高宮麻綾(まあや)は、TSフードサービスの3年目社員。
TSフードサービスとは、大手食品メーカー・鶴丸食品の子会社で、物の売り買いがメインの専門商社である。
高宮は社内のビジネスコンテストで優勝するものの、会社の理不尽な理由で渾身の企画が潰されてしまう。
怒りを爆発させた高宮は社内外を駆けずり回り、調査に乗り出す。すると過去の資料に、ある事件の死亡事故の記録を発見し…

「こんな会社辞めてやる!」そう思ったことがあるすべての人へ贈る、ビジネス×痛快ミステリー小説。

 
 
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