トップスターが手を染めた“壮絶パワハラ”

「いま、私は最高の気分で、ここに立っています。私と出会ってくださった、すべての方々のおかげと心から感謝しています。皆様には感謝の気持ちしかありません」

 4月27日、自身の卒業公演に際して、「感謝」という言葉を繰り返し卒業の挨拶を述べたのは宙組トップスター・芹香(せりか)斗亜(とあ)だ。

芹香の卒業公演

 2023年6月に宙組の9代目トップスターに就任した彼女は有愛さんが亡くなった当時もトップスターを務めていた。

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「報告書では名前が伏せられていましたが、パワハラの主犯格とされたのが、松風輝組長とトップスターの芹香斗亜でした」(前出・劇団関係者)

 前出・劇団関係者が語る。

「芹香はもともと苦労の末、トップスターになった。前任の真風が長年トップで、2番手に甘んじてきた。通常より年数を重ねてトップになったため、その意気込みは相当のもの。出来のよくない下級生に苛立ち、松風組長と一緒に、下級生をまとめる役割である下級生の『長の期』である有愛さんらに強く当たった」

 そうして、起こってしまったのが仲間の死という最悪の悲劇だったのだ。

「死の直後にも、座長らしからぬ振る舞いをする芹香に対し、下級生、一部の上級生の心は離れていった。卒業後の芹香の今後についてですが、受け入れる事務所はないだろうと言われています。パワハラ主犯格とされている現状では阪急傘下の梅田芸術劇場でコンサートをやらせるなど、阪急側がしばらくは面倒をみるのではないかと言われています」(別の劇団関係者)

芹香斗亜︎(宝塚歌劇団HPより)

 “学級崩壊”と言われた宙組内のガバナンス崩壊など、多くの問題点が明らかにされた宝塚歌劇団だったが、騒動以降、改革が進められているという。

「劇団は過重労働の元となる稽古スケジュールの見直しなどを進めています。さらに、劇団員の金銭的負担も減りました。例えば、娘役の生徒さんたちは、カツラ代や髪飾り代はほとんど自腹でしたが、これまでと比べ劇団から手厚く補助が出るようになったそうです」(芸能記者)

 改善の兆しが見える宝塚だが、ここに来てその流れに待ったをかける事態が起こっているという。

 現在配信中の「週刊文春 電子版」では新たに明らかになった劇団内での“まさかの抜擢”など、詳細を読むことができる。

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