5月12日、東京都千代田区内で違法薬物を所持したとして、不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者(60)と、職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された事件。逮捕劇の発端は、現場にいた「第三の女」である女子大生の「性被害」の訴えだったことが「週刊文春」の取材でわかった。その中身とは——。

田中剛容疑者と奥本美穂容疑者(FNNプライムオンラインより)

港区界隈では“有名人”だった田中容疑者

「田中と奥本の2人は2024年6月24日、大手町の高級ホテル『アマン東京』内で覚せい剤0.208グラムとコカイン0.859グラムを所持していた疑いがもたれている。容疑者らと他複数人が滞在していた部屋でトラブルが起き、警察が駆けつけていました。2人が去ったのち、部屋を調べたところ覚せい剤2袋とコカイン1袋が見つかったとのことです」(社会部記者)

 警視庁が千葉県内の病院に入院中だった田中の逮捕に踏み切ると、衝撃が広がった。田中が1992年に創業した不動産投資会社「レーサム」は、わずか9年でJASDAQに上場(現在は東証プライム上場ヒューリックがTOB=株式公開買い付けで完全子会社化)。21年11月までレーサムの取締役会長を務めた田中は業界の風雲児として知られてきた。それに加え、港区界隈では別の理由で有名だった。

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田中容疑者の創業したレーサム(会社HPより)

「田中は『アテンダー』と呼ばれる男性に高額な謝礼を払い、若い女性を用意してもらっていた。主にキャバクラ嬢やインフルエンサー、セクシー女優ら『港区女子』がターゲット。ホテルに複数の若い女性を呼び出し、『エンターテインメント』と称した卑猥な行為をさせる。女性にも報酬として大金を支払うので“高額案件パパ”として有名でした」(港区の飲食店経営者)