昨年10月下旬に違法薬物の購入発覚によって突如オリンパス社長を辞任したシュテファン・カウフマン氏(57)。カウフマン氏を強く信頼していたのが竹内康雄会長だ。竹内氏の供述調書にはこのような記述がある。
〈企業改革をする為に右腕となって働いてもらいたいと思い、カウフマンを日本に呼び寄せました。その後当社のためにその手腕を存分に発揮し、尽力を尽くして多大なる貢献をして頂きました〉
だがーー。昨年9月22日、竹内氏のもとにレターパックが届く。A4コピー用紙には「内部調査依頼の件」と記されていた。文書の内容は、当時社長だったカウフマン氏の違法薬物使用に関する情報提供だった。同封されていたのは、テレグラムなどのアプリでやり取りされた18通に及ぶ通信記録の他、カウフマン氏が利用する複数のアカウントのスクリーンショット。
東京・八王子市にあるオリンパス本社に同様のレターパックが届いたのは、同年9月24日午前10時過ぎのことだ。さらに10月3日、竹内氏の自宅とオリンパス本社に2通目の配達証明郵便が届く。それにはカウフマン氏から暴行を受けて怪我をしたことを証明する診断書などが同封されていた。
危機的状況に直面したオリンパスは、どのように事態を収めたのか。カウフマン氏が右腕として仕えた竹内会長の供述調書には刻一刻と移りゆく、切迫した状況が克明に記されていたーー。
現在配信中の「週刊文春 電子版」では竹内康雄会長の供述調書の内容や弁護士が行ったメールの“工作”、警察側とのやりとりなど電撃辞任の舞台裏を詳しく報じている。
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