「判決文の一部にそうやって書かれたことは不明誉なので、僕は控訴を考えています」
5月27日、日本外国特派員協会で開かれた会見でそう語ったのは、映画監督の園子温氏(63)だ。
「園氏は2009年公開の『愛のむきだし』でベルリン国際映画祭のカリガリ賞、国際批評家連盟賞をW受賞するなど世界的に高い評価を受け、国内でもカルト的人気を博してきました。そんな園氏について、『週刊女性』(2022年4月5日発売号)が性加害疑惑を報道。園氏は発行元の主婦と生活社らを提訴し、後に和解していました。
今回の訴訟は、園氏が、自身の性加害についてツイッター(現X)に投稿した俳優の松崎悠希氏(43)を訴えたもの。松崎氏は2022年3月、“知人が園氏らのワークショップに通い始めたら1人になったところで性的な要求をされた”という趣旨の投稿をしており、園氏は名誉を毀損されたとして、1100万円の損害賠償と同投稿の削除、謝罪文の掲載を求めていました」(社会部記者)
被害を申告する女優らから事情聴取
この訴訟は、ある理由から関係者の注目を集めていた。松崎氏側が訴訟にあたり、園氏からの被害を申告する女優らから事情聴取を行っていたのだ。そのうち、実名で証言したのが、2022年12月に自死した千葉美裸さん(享年36)だった。今回の判決では、千葉さんの証言内容についても言及されているのだ。判決が言い渡された後の5月27日には園氏が会見を開き、控訴を検討すると表明している。
一体、どのような判決だったのか。訴訟における千葉さんの被害証言や判決の内容、判決の受け止めに関する園氏からの驚きの「長文回答」などは、現在配信中の「週刊文春 電子版」で読むことができる。
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