ダイエットに成功し、美しく変身を遂げたインフルエンサーのなこさん(25歳)。いつもSNSでポジティブなメッセージを発信するのに、なぜか大量の誹謗中傷が寄せられる。その理由と、彼女が見出した「アンチコメントとの付き合い方」とは――。
「うわ、拒食症キモい」25キロ減量の美女を襲う誹謗中傷の嵐
70キロから45キロへの劇的なダイエットに成功し、ミス筑波大学にも選ばれたインフルエンサーのなこさん。サロンモデルや広告モデルとして活躍する彼女だが、SNSでダイエット方法や垢抜け方法を発信するようになってから、思わぬ誹謗中傷の嵐に見舞われることになった。
「『ブス』『キモい』『死ね』の3ワードは毎日のように書かれてましたね。あとはDMで『自殺しろ』とか。『死んでください』系のDMは多いです」
なこさんと何の関係もない人々から、なぜこのような中傷が寄せられるのか。その理由の一つに、ダイエット前後の写真の違いが挙げられる。
「私は元々顔にホクロがあるんですが、痩せる前の写真は画像が結構粗いのと、太りすぎていたのでホクロが肉で埋まって見えなかったりするんです。それで、痩せた後の写真を見た人から『ホクロをわざわざつけている。気持ち悪すぎるんだけど』みたいにコメントされることが結構ありますね」
また、フェイスラインの変化が大きいことから、整形を疑う声も多いという。しかし、なこさんは整形をしていないと断言する。
「『うわ、拒食症キモい』とダイエットした姿をけなされたこともありました」
なこさんがダイエット前後の写真を投稿し始めたのは、ミスコン出場後のこと。自身の変化を通じて、人々に勇気を与えたいという思いがあった。
「私自身、自分がきれいになることを諦めていたので、同じような方に少しでも勇気を届けたいなって。それでビフォーアフターを載せるようになったんですが、フォロワーだけじゃなく、誹謗中傷も一気に増えた感じですね」
「弱い者いじめが好きなのかな…」
そんな中傷に対し、なこさんは一度「文句があるなら直接DMしてこい!」と投稿したことがあるという。しかし、意外なことに、DMは一切来なかった。
「あまりにも誹謗中傷が多いので『直接私に言ってすっきりするなら、さっさとすっきりしてくれ』と思って『DMしてこい』って投稿したんです。そしたら逆に何も送られてこなくて『あれ? 来ないぞ?』みたいな」
この経験から、なこさんは中傷する人々の本質を見抜いた。「弱い者いじめが好きなのかな…」と彼女は推測する。
現在、なこさんはこうした誹謗中傷に対し、「無視するしかない」という結論に至っている。以前は中傷について言及する動画を作っていたが、それが逆に彼女のファンたちの不安を煽ることに気づいたのだ。
「応援してくれる方がたくさんいるのに、アンチに向けて動画を上げ続けても不安を煽るだけだろうな、と思うんですよね」
なこさんの経験は、SNS時代における美の追求と、それに伴う社会の反応の複雑さを浮き彫りにしている。彼女の姿勢は、ネット上の誹謗中傷と向き合う一つの方法を示唆しているのかもしれない。
