「太っていたときのほうがかわいいのに、痩せて気持ち悪くなった」
大学時代の失恋をきっかけに、70キロから45キロへのダイエットに成功し、ミス筑波大学に選ばれるまでに大変身を遂げたインフルエンサーのなこさん。6万人以上のフォロワーを持つ人気者となった彼女だが、その成功と同時に増えていったのが、誹謗中傷のコメントだった。
「いやいや、両方本人なんだけど」
なこさんが受ける誹謗中傷は、実に多様だ。「太っていたときのほうがかわいいのに、痩せて気持ち悪くなった」「痩せすぎて拒食症みたい」といった痩せた姿を批判するものから、「太っているときも、痩せているときも両方ブス」と両方を否定するものまである。中でも彼女が最も気にしているのは、「どう見ても別人なのに、何を偉そうにダイエット方法とか語っちゃってんの?」というコメントだ。
「いやいや、両方本人なんだけど」となこさんは笑う。あまりにも劇的な変身を遂げたがゆえの誤解だが、それでも彼女の心は揺るがない。
「投稿し続けることで見てくれる人が増えれば、ついてきてくれる人も必ずいると思うんです。それを信じて投稿しているので、むしろ落ち込んでいる場合ではないですね」
なこさんは、誹謗中傷をする人々に対しても温かい視線を向ける。「止めろとは言わないですけど、『話、聞こうか?』とは言いたいですね」と優しく語る。さらに、「でも誹謗中傷をしてくる方も、自分磨きをすればたぶん誹謗中傷しなくなると思うので、私と一緒に自分磨きしてほしいなって思います」と付け加えた。
なこさんがSNSで自身の太っていた頃の写真を公開する理由も、人々を励ますためだ。
「少しでも多くの人に『自分は変われる』って思ってほしいからなんです。そして今変わろうと努力している人に、努力は絶対に無駄にならないんだって思ってほしいんですよ」
ダイエットの過程で訪れる停滞期や、努力が無駄に思えてしまう時期があることも彼女はよく知っている。しかし、「継続すれば必ず効果が出るので、それを皆さんに知ってほしい」と力強く語る。
垢抜けて、人生が楽しくなった
なこさん自身、垢抜けたことで人生が大きく変わった。「自信の持ち方が変わると、いろんなことに挑戦しやすくなりましたね。生きていても自信がないとどうしてもネガティブな方向に考えちゃうじゃないですか。でもちょっと自信を持つだけで、こんなに考え方が変わるんだって。もっと自分磨きに対して頑張ろうとか、もっとこうなりたいとか思えて、人生が楽しくなりましたね」
友人からも「本当に変わったよね」「明るくなったね」「いろんなことに挑戦していてすごいね」と言われるようになったという。
なこさんの夢は、ダイエット中でも食べられるお菓子を販売するカフェの経営だ。ダイエット食品の通信販売にも挑戦したいと意欲を見せる。
自身の経験を活かし、多くの人々を励まし、支援し続けるなこさん。彼女の姿は、ダイエットの成功がもたらす可能性の大きさを体現していると言えるだろう。批判的な声に惑わされることなく、前を向いて歩み続ける彼女の姿勢は、多くの人々に勇気を与えている。
