立憲民主党の鎌田さゆり衆院議員(60、宮城2区)事務所から、3年間で秘書9人が連続退職する事態となっていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
鎌田氏は衆院通算4期。仙台市出身の知る人ぞ知る個性派議員だ。モットーは「黙っていたら変わらない!」。経歴はほぼ、政治一筋である。父母は元自民党職員で、東北学院大学の経済学部を卒業後、30歳で仙台市議、35歳で衆院議員に初当選し、政治家キャリアを歩んできた。
だが、事務所では異変が起きていた。元秘書の1人が語る。
秘書9人が退職、特殊なパワハラ疑惑も……
「実は秘書に対してグループラインで叱責したり、多い時には1分間に何度もメッセージを送って『即レス』を求めたりと、苛烈な性格です。そのせいもあってか、2021年衆院選後から24年衆院選後までの間に、秘書9人が辞めています」
彼女はさらに、特殊な問題を抱えていた。2021年の衆院選に際して、鎌田氏は選挙事務所の「所長」に、市外から引き取ったというヤギを抜擢していた。前出の元秘書が振り返る。
「ある日突然、『メリー』というヤギが所長になった。すると、鎌田さんが『所長に挨拶は?』と促すので、私はとっさに『○○です。メリー所長、これからお世話になります』という趣旨を伝えて、ヤギに頭を下げました」
ヤギに頭を下げたA氏は、「こんな挨拶を強要されること自体がパワハラではないか」と感じたという。