――それだけ足の裏マニアが集まるということは、ミシャさんの足の裏がマニアの心に刺さったということなんでしょうか?
ミシャ 「ミシャちゃんの足の裏は素晴らしい」「足の裏で天下取れるよ」って言われます。足の形、カーブが美しいらしいです(笑)。
「在留カードを見せてください」と言われ…“ハーフ”としての苦悩
――4月14日にはXで「日本育ちハーフ肩身狭すぎ」と投稿していましたが、ハーフであることへの悩みもありますか。
ミシャ コンビニでも外国人と勘違いされて、話が通じないと思われてしまい店員さんに「温めますか」と聞かれないんですよ。そのまま無言で全部袋に入れられちゃいます。だから、できるだけ日本人だと伝わるように一番最初に「お願いします」って話します。
あと最近はインバウンドが増えすぎて、もう当たり前にインバウンドだと勘違いされるんです。それで「在留カードを見せてください」と言われて「日本人です」と答えたら笑われたりします。
外国人にはマナーが悪い人も多いからか、外国人だと勘違いされると当たりが強かったり、冷たくされたりしますね。この間は関西の空港で、ターミナル連絡バスに乗ろうと前から2番目に並んでいたんですけど、ドアが開いてバスに乗ろうとすると、目の前にバスの係のおじさんが立ちはだかってきて、無言で指で“向こうの入り口から乗れ”ってやられました。
最初は意味がわからなくて普通にバスに乗ろうとしたら、もう一回立ちはだかってきて無言でまた同じ仕草をされて。外国人だと乗り口が違ったのかもしれないです。ただ相手が外国人だったとしても指を指すだけじゃなく、日本語でも何か言った方が相手に雰囲気で伝わると思うんですよ。
――逆に街中でインバウンドの人から英語で話しかけられますか?
ミシャ それは少ないです。結局海外の人から見れば私はハーフなんです。日本にいたら外国人だって言われて、でも海外に行ったら日本人っぽいって言われて。中間なんですよね。どっちつかずです。だから居場所がないんですよね。ただ私は「日本人です」と言うようにしています。
撮影=釜谷洋史/文藝春秋
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