「妊娠するまでの4年半、夫婦の話を一切していなかったから、子供が生まれた話をするとびっくりされました。それこそ結婚していることを忘れている人もいましたし、中には夫婦の話をあまりにしないので、私が離婚したんだと思っていた人もいっぱいいました(笑)」
2000年代、"メガネっ子アイドル"として多方面で活躍し、一世を風靡したタレントの時東ぁみさん(37)。2016年の結婚後、お子さんが生まれるまでの4年半の間、メディアでは結婚生活について一切語らなかったという。その理由とは――。ライターの徳重龍徳氏が詳しく話を聞いた。
健康体を目指し、不妊治療に励んだ
結婚発表後、すぐに妊活を始めた時東さんだったが、なかなか子供ができなかった。病院に行っても夫婦ともに異常は見つからず、「原因不明の不妊」と診断されてしまう。
「半年間、子供を授かるタイミングをみていたら『あれ、こんなにできないもんなんだね』って感じて。今は大体半年から1年でできなければ『不妊ですよ』と言われちゃうんです」
検査の結果、それが原因に直結するわけではないが、時東さんの年齢から考えると取れる卵子が少ないこともわかった。そこから、自身の健康に徹底的に気を遣うようになる。ファストフードを控え、骨盤矯正やトレーニングに励んだ。その結果、取れる卵子の数が増加したという。加えて不妊治療にも取り組んだ。
「人工授精6回と顕微授精1回。その後体作りをして期間を空けて、人工授精1回と顕微授精2回で、やっと子供が授かりました」
当時はすべて保険適用外だったため、経済的な負担も大きかった。時東さんは「普通に車を買えるくらいはかかっています」と振り返る。
3歳の息子さんは「自分そっくり」
その時、生まれた息子さんは現在3歳。性別は違うが、小さい頃の時東さんにそっくりで「とてつもなくやんちゃ」だという。幼かった頃の自身を振り返ってこう明かす。
「体を動かすことがとにかく好きでした。2歳くらいのころからプールを見たら飛び込んじゃうような、どちらかというと男の子みたいな性格でした」
では、そっくりな息子さんにも自分と同じ芸能の道を望むのだろうか。そう聞くと、「ないです」ときっぱり否定した。
「こんな大変な世界に入る必要はないなと思うので。好きなことを見つけてくれたらいいかなと」
時東さんは防災士の資格を活かした活動や、チャリティーなど現在も様々な活動を行っている。芸能生活20周年を迎える今年も、ファンに恩返しをするために頑張って動いているという。「好きなことを仕事にしてほしい」。そんな息子さんへの想いを体現するような姿を見せてくれたインタビューとなった。
撮影=志水隆/文藝春秋
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“メガネっ子アイドル”誕生の裏側や、大ブレイクの裏側で抱えていた葛藤など、さらに詳しいインタビューの全文は、
#1『細眉ピアス金髪のギャルだった中学時代→“メガネっ子キャラ”で大ブレイク…ママになった時東ぁみ(37)が明かす“芸能界デビューの裏側”』
#2『「婚姻届を持ってくるファンがいた」「指輪が送られてくることも…」元祖“メガネっ子アイドル”時東ぁみ(37)が明かす、ブレイク時代の苦労』
#3『「私が離婚したと思っていた人も(笑)」熱愛報道から2年で結婚→不妊治療を経て息子が誕生…沈黙を続けていた時東ぁみ(37)が明かす、妊娠するまでの4年半』
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