「俺と理汰郎(長男)はすごく怒られる。理汰郎は俺に似ているから、理子からすると、ふわっとしすぎて見えるんでしょう(笑)」
パートナーである東尾理子さんと、1男2女の子育てに邁進するタレントの石田純一さん。若々しい見た目、年を感じさせない気さくさからは信じられないが御年71歳! 高齢でも子育てに苦労はないのか? これまで多くの騒動を起こしながらも「家庭の平和」は守れている理由とは?(全4回の3回目/最初から読む)
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父はNHKアナ、殴られて育った少年時代
――純一さんの父親は、スポーツや報道の分野で活躍した元NHKアナウンサーの石田武さんですよね。
石田純一(以下、石田) そう。すごく勉強家で英語もペラペラで、とにかくよく働きました。バカがつくほど正直で真面目な人でしたね。
――純一さんは、父親に厳しく育てられたと聞きました。
石田 母親は優しかったけど、父親はめちゃくちゃ厳しかった。理不尽なことで怒ってくるわけではなく、ちゃんと理由はあったけど、それでもすっ飛んで壁にぶつかるくらい殴られて育ちました。
――そんな厳しい父親なら、純一さんが役者になるときも一悶着あったのでは?
石田 姉や母親は「頑張るならいいんじゃない?」みたいに応援してくれましたけど、親父には反対されました。それでも役者を目指していたんですけど、親父が54歳で脳溢血で倒れちゃってね……。「一人前になったところを見せられなかった。間に合わなかった」と思ったけど、そこから体は不自由になっても9年間生きてくれたので、その間に俺もなんとか売れることができました。
『抱きしめたい!』(フジテレビ系)とかドラマもいろいろあったけど、親父としては俺がCMに出演したのが特にうれしかったみたい。照れ屋だから直接褒めてくれることはほとんどなかったけど、親父が「ひとつの企業が全社を挙げて、『この人をわが社のイメージキャラクターにしたい』と選ぶわけだから、すごいことだよ」と喜んでいたのを母親づてに知って、それはうれしかったです。
――厳しく育てられた純一さん自身はどのような育児をされていますか?
