「面長さんにはウェリントンがお似合い」「四角顔さんは丸みのあるオーバルを」
そんな「輪郭別の似合うメガネの形」の一覧表を見たことがある人は多いだろう。
だが、埼玉・行田市のメガネ店・サカタメガネ店主の坂田頼彦さんによれば、「そもそもメガネのサイズ感が顔の大きさに合っているか」が非常に大切だという。
似合う条件はたった2つ
坂田さんがお店で伝えている「自分の顔の大きさに合ったメガネのサイズ感」の条件は、次2つだけだ。
・フレームの横幅＝顔の横幅ぴったり
・フレームの縦幅＝眉から顎の1/3以内
これなら鏡を見ただけでも、「大まかにサイズ感が合っているか」は判断できるはずだ。
サイズ感をあえて大きくするとカジュアルな印象、小さくするとフォーマルな印象になるという。
「『この顔の形にはこの形のメガネ』という形の相性も確かに大事ですが、お顔の形はご自身で判断がつきづらい場合もあるでしょう。それよりは、サイズ感をしっかり合わせたほうが、どんなフレームの形でも似合いやすくなります。『この顔の形にはこのメガネ』といわれるフレームの形は、面長な方は縦幅がある形だったりと、そもそもサイズ感が合っている印象です」
なお筆者は特に正しいサイズ感の知識もなく、「何となく顔にしっくりくるから」という理由で現在のメガネを選んでいたが、「フレームは顔の横幅に合っていますし、レンズの縦幅があるのも面長な顔立ちに合っていて、まさにちょうどいいサイズ感です」と坂田さんに太鼓判をいただいた。
「目の位置」でも印象は変わる
「みなさんが『かけてみてしっくりくるメガネ』は、おそらくサイズ感や、レンズの中の目の位置が正しく合っているものだと思います。なおレンズの中の目の位置は中央よりほんの少しだけ内側にするとかっこよく見えます」
目の位置がレンズの外側にズレていると「離れ目な印象」になり、逆に内側にズレていると「寄り目な印象」になるという。
その効果を逆手に取って、目の位置を工夫することでその印象を緩和することも可能だ。
