現役の看護師として働きながら、男性看護師のあるあるや日常をYouTubeに投稿し、チャンネル登録者13万人超の人気を誇る「えぼしチャンネル」のえぼしさん。
忙しい本業を抱えながら、YouTubeを始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。えぼしさんの著書『男性看護師ですが何か?』(KADOKAWA)より、“看護師YouTuber”になった経緯を紹介します。(全3回の2回目/1回目から読む)
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「暇だな…」から始まった挑戦
僕の本業は看護師です。それなのに、なぜYouTube活動を始めようと思ったのか。
YouTube活動を始めることは、誰にも言っていなかったので、家族や友人、視聴者からもよく聞かれる質問です。現在では、YouTubeで13万人を超える登録者の皆様に恵まれ、大変嬉しく思います。そこで、改めてYouTubeを始めた理由を話していきます。
始めた理由は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、帰宅してから時間に余裕ができ、何か新しいことを始めたかったからです。僕は、新卒から勤めていた病院があまりにもブラックすぎて、看護師4年目のタイミングで現在の病院に転職しました。そしたら、QOLが大幅に改善されたんです。
夜勤は以前の病院も割と定時上がりができていましたが、日勤の平均帰宅時間がクタクタの20時だったのが、転職してから元気ハツラツ18時になりました。
それはもう嬉しくて歓喜していましたが、次第に、「あれ? 暇だな」という感情が出てきました。本来であれば、余暇の時間を自分の趣味や、やりたいことに使えば良いのですが、特に思い当たるものもありませんでした。
何も考えず、ネットサーフィンをしたり、YouTubeやドラマを見たりでも良かったのですが、僕はもっと目的を持った有意義な時間の使い方をしたかったんです。
そんな時に、中学生時代に出会った地元の仲良し3人組からYouTuberになった連絡があったことを思い出しました。彼らは「好きなことで、生きていく! 好きなことを仕事にして稼いでいきます!!」と、少し前に耳が痛いほど聞いた言葉を使っていましたが、当時、その連絡を受けた僕は、とても羨ましく感じました。
中には、「変なことしているよ」と、小馬鹿にする人もいましたが、僕は目標を持って行動している彼らがかっこいい! という感情に駆られました。成功するかしないかではなく、目的を持った上での行動力や積極性に価値があると思いました。
