現役の看護師として働きながら、男性看護師のあるあるや日常をYouTubeに投稿し、チャンネル登録者13万人超の人気を誇る「えぼしチャンネル」のえぼしさん。
女性が圧倒的多数を占める環境で「肩身が狭い」と語る一方、男性ならではの意外なメリットもあると言います。えぼしさんの著書『男性看護師ですが何か？』（KADOKAWA）より、“メンズ看護師”に対する患者のリアルな反応について紹介します。（全3回の3回目／1回目から読む）
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ある日突然、「YouTubeは順調ですか？」と…
看護師をしながらYouTube活動をしていると、この質問もよくされます。YouTubeをやっていることは、職場の人は知っているんですか？ と。結論から言うと、今はみんな知っています。いや、知られてしまったが正しいです。
というのも、僕はYouTube活動を誰にも言わずに、ひっそりと始めました。なんだかんだ、多少の恥ずかしさや照れ臭さがあったからです。
登録者数が何万人っていれば、自信を持ってYouTube活動しています！ と公言できますが、なんせまだ、何の実績もない登録者数0人の身である故、大々的に告知はできませんでした。だから、登録者数が1万人を超えたら、少しずつ正体を明かしていこうと目論んでいました。
しかし、登録者数が5000人あたりになったある日、仕事終わりに同期から言われました。「YouTubeは順調ですか？ えぼしさん」。僕の本名ではなく、えぼしのワードが同期の口から飛び出しました。しかも、ニヤニヤしながら、してやったり！ といった表情がなんともムカつく。
僕は一瞬言葉を失いました。「なぜ知っている……!?」と。聞けばYouTubeのおすすめで僕の動画が流れてきて気づいたのだと言います。僕は速攻口止めに走りました。
このことは誰にも言わないように、と釘を刺しましたが、時すでに遅し。「病棟の人、もう全員知っていますよ？」。背筋が凍りました。そうだ、この同期はスピーカー人間でした。これが僕の運の尽きだと知りました。
