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ホークス選手の母校が集結 今年の高校野球は大分大会がすごい

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/07/18
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今宮から後輩たちへの熱いエール

 そして先日7月12日、ホークス選手たちも注目する中、今宮選手の母校・明豊と内川選手の母校・大分工業が対戦しました。

 この日、ホークスの全体練習は休み。大分の実家に帰省していた今宮選手は、「(球場)行こうと思ったけど暑すぎて……(笑)家でテレビで見てました」。今宮選手が断念するほどの本当に暑い中、試合も本当に熱い熱い大接戦となりました!
延長11回の戦いを4-3で明豊が制しましたが、「負けてもおかしくなかったね……でも、こういう試合をとっていかないと。自分たちも3回戦の大分高専戦1-0でギリギリ勝った。甲子園行くまでに楽な道のりなんてないですもんね」と今宮選手。自身も高校最後の夏、“勝って当たり前”と言われる立場でプレッシャーとも戦いながら、大分の夏の頂点を極めました。今年の明豊も第1シードで圧倒的前評判がある中、辛勝スタート。自身の経験も踏まえて、今宮選手の言葉の端々からは後輩たちへの熱いエールが感じられました。

「甲子園行くまでに楽な道のりなんてない」と語る今宮健太 ©文藝春秋

 そんな今宮選手の母校・明豊は、7月18日の第1試合で笠谷投手、川瀬選手の母校・大分商業と激突。(このコラムが公開される頃には結果が出ているでしょう……)

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「明豊に勝ってもらわんと……笠谷と川瀬に『(大分商業が)勝ちました~』って言われるから(笑)」と今宮選手。対する大分商業出身の川瀬選手は「今年の明豊はやばいです! 大分では明豊に勝たないと甲子園に行けない」と注視。

 第100回の記念大会となる今年の夏の甲子園。ここまで各地方大会で強豪校や前評判の高かった高校が序盤で姿を消すなど混戦が続いています。高校球児たちの熱戦と併せて、OB選手たちのトークの熱戦の行方も楽しみです。

◆ ◆ ◆

追記(7/18  15:45):本日午前、文中に出てくる「明豊対大分商」が行われました。結果を受けて、両校OBのホークス今宮選手、笠谷選手のコメントが取れましたので追記いたします。

 7月18日、大分大会の3回戦でも実現したホークス選手の母校対決、明豊対大分商。大分商が初回に2点を先制。明豊は序盤こそ苦戦しましたが、4回に同点とすると5回に一挙4得点で勝ち越し。しかし、大分商業も粘って、7回表が終わった時点で7対7のタイスコアでした。7回裏、明豊打線がついに爆発して大量7得点。14対7となり大会規定でコールドゲームとなりました。午後、明豊OBの今宮選手、大分商OBの笠谷投手にそれぞれお話が聞けました。

今宮健太(明豊OB)
「前回はウチ(内川)さんの所に勝って、今回は笠谷と川瀬の所に勝利。負けたら何を言われるか分からない(笑)。後輩たちには勝ってくれてありがとうと言いたいです! 今日の試合は見ていないので内容は分からないけど、夏は結果がすべて。このまま甲子園に行ってほしいです」

 笠谷俊介(大分商OB)
「朝からインターネット中継で見ていました。良い展開でしたけど、惜しかったです。最後はヒカル(川瀬)の弟が登板して点数こそとられましたけど、1年生で141キロをマークしていたし、すごくいいピッチャーでした。イイ経験をしたと思うし、これからが楽しみです。(今宮)健太さんには『何しとんや~』って言われました(笑)。こうなったら明豊に優勝して甲子園に行ってもらいたいです」

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