山人が語る不思議な話 山怪朱(1)』(ビックコミック/原作:田中康弘、漫画:水谷緑)より ©小学館

 山に生きる人々が遭遇した奇妙で不思議な、ときに恐ろしい体験──。「山怪」シリーズとして知られる田中康弘氏の著作の最新作『山怪(あか)』(山と渓谷社)が、水谷緑氏の手によりコミカライズされた。これまで『こころのナース夜野さん』など医療ものを得意としてきた水谷氏が山の怪異に挑む『山人が語る不思議な話 山怪朱』(小学館)は、現代の遠野物語とも呼べる一冊だ。

 ここでは、コミックス第1巻より一部を抜粋してお届け。190キロもの大熊を一人で仕留めるなど、群馬の“名クマ猟師”として知られる高柳盛芳さんが、「今思い出しても身震いする」と語る“恐怖体験”とは……。(全5回の5回目/最初からを読む)

最初から読む 「切り傷にいいよと“熊の油”を…」山で起こった“怪奇現象”をマンガに…編集者が奥利根で見た“驚きの光景”