――水木作品は他にも？
上坂 先に『悪魔くん』を読んでました。アニメの主題歌がすごく好きで、原作を読みたくなって。『悪魔くん』は後から思えば『鬼太郎』よりポップな水木ワールドって感じだと思うんですけど。その後、学生時代に神保町の古書店にも行くようになって、鬼太郎も順当に読み始めました。
全作品を読めているわけではないんですけれども、初期の作品が好きです。鬼太郎が生まれた後、水木さんの家に住んでる頃も結構、めちゃくちゃなことを鬼太郎はよくやってたし、割とあっさり家を出ていく。そこに妖怪味をすごく感じました。死んじゃったかなっていうぐらいの致命傷でもあっさりと復活したりとか、やっぱり妖怪って分かんないなっていうところが良かったですね。
――その「妖怪って分かんないな」という感覚は、今回のねこ娘を演じる上でも活かしたいところでしょうか？
上坂 妖怪感を出そう、出そうっていう意識はないんですけど、長らく漫画で読んでいた「妖怪って分かんないよな」という無意識下での意識はすごくあるかもしれないです。とにかく前回は、本当に人生初の舞台だったので、まず喋りながら動くとか、セリフをすべて覚えるっていうのが初めてでした。声優としては、セリフの掛け合いっていうところだけは日々やっていることだったので、ねずみ男とのやり合いはコミカルにとか、人間との話し合いは緊張感を持ってとかは考えていました。
舞台『ゲゲゲの鬼太郎2025』
【東京公演】8月2日（土）～16日（土）
明治座（中央区日本橋浜町2-31-1）
チケット発売中：明治座オンラインチケット／明治座チケットセンター（03-3666-6666）／明治座切符売り場／イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット
【大阪公演】8月21日（木）～25日（月）
新歌舞伎座（天王寺区上本町6-5-13）
チケット発売中：新歌舞伎座ネットチケット／新歌舞伎座テレホン予約センター（06-7730-2222）／イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット
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