「60歳までは走り続ける」と宣言
50代になっても敏腕プロデューサーとしてドラマチームを率いる千明と、「60歳までは走り続ける」と宣言し、歌手・俳優として今なお第一線で活躍する小泉。定年後、千明はドラマの制作会社を立ち上げるが、小泉も2015年に自身の会社「明後日(あさって)」を設立し、舞台制作やプロデューサー業にも邁進している。
2人とも自立した聡明な大人の女性で、頭の回転が速い。小泉は今年2月にNetflixで配信された恋愛リアリティショー『オフラインラブ』で、お笑いコンビ・令和ロマンとともにMCを務めた。
『オフラインラブ』は、顔も名前も知らない男女10人がデジタルデバイスを手放し、ガイドブックだけを片手にフランス・ニースで10日間の旅をする様を映し出す番組。
小泉はスマホがない青春時代を過ごした世代として参加し、その鋭くも参加者を誰一人として傷つけない愛あるコメントは視聴者にも好評だった。人生経験が豊富なのもあるが、読売新聞で10年間、読書委員を務めたこともある読書家ならではの言葉の引き出しの多さが窺える。
千明も周囲の女性たちから人生相談を受けることが多く、その度に的確なアドバイスを送っているが、押し付けがましさは一切ない。例えば、『続・続・最後から二番目の恋』の第7話。「周りと比べて自分には何もない」とこぼす典子(飯島直子)に寄り添おうとする千明だが、自分が何も有効な言葉が言えていないと分かると即座に謝罪する。
それは小泉も同じだ。ドラマの放送期間に、小泉は飯島の冠番組『飯島直子の今夜一杯いっちゃう?』(BSフジ/5月8日・15日・22日放送回)にゲスト出演。
撮影で監督に対して意見した際、万里子役の内田有紀に後から「ちょっと言い方が怖すぎましたね」と叱られて反省したことを明かし、「対等な仲間になったんだなと思って嬉しかった」と振り返っていた。
